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NTTフレッツ利用のocnなどが提供するVPNとセキュリティの問題点

暗号化により通信内容を保護できるVPNは、インターネットのセキュリティを確保する目的でも使われます。しかし、VPNを利用していれば必ずしも安全というわけではなく、VPNを利用しているからこそのリスクがあるのも事実です。VPNの特性としてまず挙げられるのが暗号化によるセキュリティへの信頼感ですが、もう1つ、匿名性も見逃せません。VPNはユーザーの本来のIPアドレスを隠すため、サイトによってはVPNを弾く設定にしている場合もあるのです。しかし、VPNによっては、この匿名性がまるで機能しておらず、VPNユーザーの本来のIPアドレスが分かってしまうなんて事件も実際にありました。

一般的には、仮にIPアドレスの情報が流出したとしても、そう大きな問題にはなりません。IPアドレスから推測できる情報は使用しているプロバイダ程度のため、知られたとしてもすぐに問題が起きるとは考えにくいのです。一方で、個人でドメインを取得している場合など、IPアドレスの流出が個人情報の流出に繋がるケースも存在するので、IPアドレスの脆弱性が否定できないVPNには大きな問題があります。NTTのフレッツを利用するタイプのocnのVPNサービスなど、VPNの選択肢は豊富なので比較検討が重要です。

IPアドレスには動的IPと固定IPがあり、単純にセキュリティ面だけを比較すると弱いのは固定IPの方です。IPアドレスが変動するのが動的IP、変動しないのが固定IPですが、固定IPはIPアドレスが変わらないのが利点でもあり、同時に欠点でもあります。動的IPでも攻撃を受けるリスクはありますが、ルーターの再起動などの行動でIPアドレスが変わるため、仮にIPアドレスを知られたとしても危険度はやや下がるのです。一方、固定IPの方は簡単にIPアドレスを変えられないため、こちらの方がセキュリティ面でのリスクが存在します。しかし、固定IPにはVPNを利用できるなどのメリットも多いため、利用するかしないかの判断が難しいところです。